last update 2003/10/01
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■高宮的 漫画原稿作成過程
例題の原稿が古くて申し訳ない…何年前のやっての。2年くらい?(死)
 
1:コンテ切り
思いのたけをぶつけるかの如く、熱く描き込め!
▲コンテ切り
■取りあえず手近なノートに思いついたものを描きます。
ノートを使うのは製本時に、どこが『ノド』(本の閉じこみ側)になるかちゃんと把握するためです。
■ノドを間違えると、台詞とかが巻き込まれて、読みにくい画面になってしまうので、他の何よりも、その点だけは注意しています。(このコンテだと、ノドは向かって右になってます)
■せっかくの決め台詞も、読めなきゃしょうがない!
■コマの配置や、大きさも、この段階でほぼ決定していきます。後から考えると忘れてしまうので(爆)
■ほぼ原寸大、もしくは80%に縮小することが多いですから、台詞は小さすぎないように気をつけます。
■しかもコンテ段階の絵は、ほぼ殴り書き(笑)いや、この段階からマジに描き込んでたら、身がもちませんってば。ちなみに話によると、1ページあたり6〜7コマが最も読みやすいコマ数らしいですね。
 
2:下絵
ノドの位置取りを間違えるとエラいことに…!
▲下絵
■面倒ですが、ココで真面目に下絵をやりさえすれば後の作業が、ぐっと楽になってくれます。
■逆を言うと、ココで手を抜くことで後の仕事が倍増(死)
■高宮は、原稿用紙に直接下絵を描くことは余りしません。ゴムかけた後に残る鉛筆線のヘコミが大嫌いだからです。そんなわけで、高宮はトレス台を愛用中。
■内線(台詞や絵柄はなるべくこの中に押さえるといいよ、っていう、原用紙の内側にある線)、断ち切り線(仕上がり線)、を原稿用紙と等倍コピーした紙にほぼ完成原稿と同じだけの描き込みをします。
■ベタや、フラッシュ(ウニフラや、サンダー)集中線、グラデーションの指定などがあるときは、ココに忘れないように書き留めておきます。
 
3:ペン入れ(集中線付)
楽しい作業はココまでさ…ふっ。
▲ペン入れ
■作業の中でも、高宮的には一番好きなものです。ただ下絵なぞるだけで終わる作業ですから(笑)
■台詞のフキダシはこころもち大きめにしておくと、結構いいと思います。
■高宮の愛用のペンは『丸ペン』でございます。以前はGペンだったんですが、高宮は筆圧が高いので、Gペンだと必要以上に線が太くなってしまうのでした。そんなわけで、細めの丸ペンを使い始めました。
■でも丸ペン、紙の繊維に引っかかりやすいので、なれないと結構使いにくいカモ。
▲集中線
■これはセンター取りを怠ると、凄く無様な絵になってしまうので、しっかりセンターを取ります。下絵の段階で、中心と線を抜くアタリをつけておくのがベストでしょう。中心に画鋲をさして定規を宛がうとわりと綺麗な集中線になります
 
4:ベタ&ホワイト
▲ベタ&ホワイト
■高宮はホワイト入れがスキです。なんか気持ちいいんで(笑)特に、ロン毛の髪のホワイト入れとか、かなり好きかも。
■画面の白黒バランスは、見開きで考えないと駄目なんですが、1ページ単位でも、結構大事だとは思います。なるべくバランスよくしてるつもりなんですが、あくまでつもりだしね…。
■このペーというか、このストーリーは夜が舞台なんで、こころもち暗めな感じにしてあります。
■本来は光源とかイロイロ考えてベタも入れるべきなんでしょうが、高宮はそこまで深く考えて漫画を描きません。このページでも、風向き無視無視ですから。
 
5仕上げ
この原稿が何十枚も集まって<BR>やっと1冊の本になるのですー。
▲仕上げ
■仕上げにトーンと写植です。
■高宮はトーン、大嫌いです。もう、かなりの、やっつけ仕事です。適当です。まあ、主線とベタがしっかりしてればトーンは無くてもいいと思ってるんで(爆)でもさすがにそれはサムい絵になるので、ちょこっとトーン入れます。
■あ、トーンの重ね貼りって、カッコいいんですが、やりすぎには注意です。
印刷の過程で、ピンぼけしますから。2、3枚以上貼ろうとは思わないで下さいね。2枚でも、結構ピントずれてるときがあるんで。縮小して製本するときは、割と誤魔化されちゃうんですが、等倍、もしくは拡大(拡大をやってくれる印刷やさんはいるのかな?)するときは、かなり注意です。
▲写植
■これは暇があればやる、程度です。何しろメンドい。
▲断ち切り
■この左図は、上の原稿を断ち切り線でカットした画像です。ほぼコンテ段階と同じコマ配置になってますね。いや、コマ配置を変更するのが面倒なだけだけど。
■あ、断ち切りは印刷やさんがやってくれます
 
高宮的お道具。
ペン 丸ペン(メイン)・Gペン・スクールペン・名前ペン(笑)(枠線用)
カッター どこのだろう? コンビニで買ったやつ
デザインカッター(角度は30度のやつ)
原稿用紙 アートカラー株式会社さんのやつ(A4)・TOOのやつ(A4)
カラー画材 コピック(メイン)・カラーインク(ドクターマーチン)・色鉛筆・フォトショップ(ネット用のイラストのみ)・リキテックス(カラーインクで薄めて使うと、発色とのびがいい。面倒だけど)・透明水彩絵具(昔は良く使ったサ)・カラースプレー・カラートーン
トーン イベントで4枚1000円とか、そんなかんぢ・アイシー・デリータ
インク PILOT証券用インク(耐水性)・PILOT製図用インク(水溶性)
ホワイト ドクターマーチン プルーフホワイト(赤ラベル)
カラー用紙 イラストボード(BBケント粗目・細目 KMKケント)・ミューズケナフ
発行オフ
同人誌冊数
自力製作は10冊程度。ゲスト原まで入れると分からん。
印刷やさん 大陽出版株式会社さん(近いから)
金沢印刷さん(なんとなく。マニュアルが手元にあったから)

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