アイの事件簿
〜江戸川コナンと灰原哀の場合〜
人間の社会的生命が一段と重要な意味を持つ時代になっている。
単に生物学的に生きているだけではダメ。社会的に生きていなければ何の意味もない。
反対意見はあるかもしれない。だったら私は聞きたい。
私は誰?
宮野志保はもうこの世にはいない。こうして私は生きているけど、今、「宮野志保」として社会に復帰したとしてもたちまち消されてしまうだろう。
もう一度、私は聞きたい。
宮野志保は生きている?
私の名は灰原哀。新しい名前は新しい社会的生命の器、記号。
私は灰原哀だからこそ、社会的に、引いては生物学的に生きることができる。
でも絶対ではない。新しい記号が古い記号とつながった時、私は黒の組織に消されるだろう。私だけではない。私と関わった人間がかなりの範囲に渡って黒い粛清に巻き込まれることになる。
目下、私の取りうる選択肢は二つしかない。
1. 黒の組織を相手に絶望的な戦いを挑む
2. 黒の組織の影に怯えながら隠れて生きる
私は2でもいいと思っている。でも彼は1を採るだろう。
All or Nothingの世界だ。戦うことを選べば組織を壊滅させるか自分たちが殺されるかどちらかしかない。
死に関して、ある種の諦念がある。覚悟も。
でも……
米花センタービル展望レストランのトイレ。
中に入ると手洗い場で苦しそうに胸をかきむしっている彼がいた。
「!?」
鏡に映る私の姿を見て驚いて振り返る。今の私は江戸川コナンの変装をしている。この世界で唯一、私が「江戸川コナンでない」ことを知っているのは彼だけ。
「は、灰原!?おまえどうし……て……」
24分オーバー…これくらいは許容範囲ね……
これは貸しにしとくわよ、江戸川君?
何者かにつけ狙われている、最近哀はそんな気がしてならない。
それはまだ不確かな勘でしかなかった。
でも自分自身の勘である。今の哀にとってその勘は数少ない財産だ。
哀は自分自身の財産を信じて普段の日常風景をなるべく事細かに心に焼きつけていた。
そうしているうちに、小学校で遠足があり、哀の勘は確信へと変わったのであった。
遠足はハイキングだったが、山道に入る前の車道を歩いている時に、一つだけ『異常なもの』を見かけたのだ。
それは車だった。よく売れている軽自動車。しかしカーナンバーは一つしかない。そしてそれは哀が記憶している番号だったのだ。無論知り合いの車ではなくて、通学路でよく見かける車だった。
日常風景に埋没しているはずの1台の車が‘たまたま偶然に’遠足の行き先で見つかった。本当に偶然なのだろうか?
……組織かもしれない……
予測可能な結果を考えると、「偶然」で片付けるにはあまりにも危険だ。
このような「偶然」を許せる寛容は悪である。そう哀は断じた。
哀はすぐ前を歩いているコナンに声をかけた。
「ねえ江戸川君、」
最近、一人で物思いに沈んでいることが多いコナンだが、さすがに哀の声が聞こえたらしく、後ろを振り返った。
小嶋元太、円谷光彦、吉田歩美ら探偵団メンバーがすぐ近くにいるので聞かれないように小声で話しかけた。
「最近、誰かに尾行されてるって感じたことない?」
コナンは怪訝そうな目で哀を見つめた。
「俺は感じないな。お前、例の勘は使えなくなったんじゃないのか?」
例の勘とは危険を感じ取る第六感のことで、黒の組織に対して有効だったものだ。
哀はその「勘」については答えなかった。
「……通学路で頻繁に見かけていた車がさっき徐行で私達を追い越して行ったって言ったら、この「偶然」を名探偵さんはどう解釈する?」
「本当か?」
コナンは驚いたようだ。この男が本当に気づかなかったのだろうか?
コナンが最近物憂げな理由を哀は知っている。それは大人に戻る解毒剤の副作用のことだ。
その副作用のせいで、探偵としての勘が鈍っているのかもしれない。
「車のことは本当よ。私の解釈はこう。裏切り者のシェリーが生きていて、怯えながら暮らしていることを組織は知っている。組織はわざと気づかれるように尾行している。裏切り者を恐怖のどん底に陥れ、ゆっくりじわじわとなぶり殺しにするために……。あの男らしくないやり口だけど……」
『あの男』とはジンのことだろう。
コナンは沈思黙考を始めた。哀は邪魔しないことにする。
それにしても……、
哀は思う。
……工藤君、組織に見つかったら殺すか殺されるかしかない。いざという時、あなたは組織の人間を殺せるのかしら……
コナンの後ろ姿を見つめながら、哀は何とか独力で解決する決心をした。
哀は夜道を一人で歩いている。
哀は半袖のシャツの上にパーカーを羽織り、下はダボダボのデニムジーンズ・パンツだ。ダボダボパンツをはいていることにはちゃんと理由があった。大きめのポケットには必殺の切り札が入っているのだ。
確かに尾行されているのを感じる。家を出た時、足が竦みそうになったが勇気を奮い立たせた。
黒の組織かもしれないしペドファイル(幼児性愛者)かもしれない。
どちらにせよ、尾行者をおびき出す先は米花小学校だ。
自分一人で確かめようと考えた理由は単純明快だった。
尾行されている可能性があるのはコナンand/or哀である。
つまり、コナンだけ、哀だけ、コナンと哀の両方、の3通りしかない。
コナンが狙われている確率は2/3、哀が狙われている確率も2/3ということになる。
これは純粋に客観的な数値だ。コナンが狙われているか、哀が狙われているか、両方とも狙われているか、今の状況では区別できない。
この状況下で哀が問題視しているのは、実際に襲われた時の損失である。
コナンが死んだ時、自分を含めた大勢の人間が悲しむし、消される可能性がある。
哀が死んだ時、コナンの時よりは悲しむ人はずっと少ないだろう。そして阿笠博士には悪いが、彼は消される可能性が高い。
ただし、哀が死んだ場合、コナンの注意を喚起することになり、コナンなら他の大勢の人たちを危険から守ることができるに違いない。
損失を比較検討すると、リスクに身を晒すべき人間が哀であることは明白だ。
それに理屈だけではない。
……工藤君が殺されることに、私は耐えられそうにないから……
街灯だけが頼りの夜道を歩きながら、哀は心の中で独りごちた。
小学校に着いた。
やはり尾行者の存在を感じる。あのヒタヒタという薄寒い感覚が哀の背中を嬲るのだ。
「……」
哀は当たり前のようにフェンスを登って中に侵入した。
夜の小学校はおどろおどろしい。
大勢の子供を集めて、一元的に義務教育を受けさせるための建物。誰もいない校舎を外から見ると、ただひたすら暗く、広く、冷たく、空間的だった。
校舎には鍵がかけられており、中に入ることはできない。
そろそろ勝負に出ることにする。ズボンのポケットに手を突っ込んでみる。必殺兵器のスタンガンのずしりとした感触が伝わってくる。
それでも相手が黒の組織だった場合を考えると甚だ心細い。
校舎に沿って歩き、学校の中庭に来た。中庭の真ん中には浅い池があり、そこの縁に腰掛けた。
ポケットの中からスタンガンを取り出し目立たないようにダボダボのズボンに隠す。
それから優雅に足を組んで『客』を待ち受けた。
すると校舎の影から大きな影が現れた。一人だ。
……1人…黒の組織ではない……
そう、その影は黒のコートではなく、ウィンドブレーカーにジャージズボンという格好で現れたのだ。顔はストッキングで覆面をしているのでわからないが、男であることだけは確かだ。
全身を衣服や手袋などで覆ってはいるがこれならスタンガンは有効だろう、それが哀の印象だった。
哀はいつものように艶かしい笑みを浮かべて言い放った。
「どんな王子様が現れるのかと思ったら、ただのストーカーみたいね」
恐怖心に体全体を支配されそうになるのを強い意志力で封じ込める。
男は冷静なようだ。落ち着いた口調で率直に願望を告げた。
「灰原哀ちゃん…だね?僕とセックスして欲しい」
男はそう言いながら近づいてくる。
「私とあなたじゃ年が合わないみたいだけど?」
ズボンの間に隠し持ったスタンガンをギュッと握る。
「随分落ち着いてるね。僕の思った通りの女の子だ。ずっと君を見ていたんだよ。子供離れした理性の光を君の瞳から感じてね。本当に君、子供なのかい?」
「!……」
今までで一番恐ろしい言葉だった。感覚的に自分が子供でないことを見破る男がいるとは……。これはもう、たとえここで死ななくても、自分の先は見えたかもしれない。
「僕は純粋にセックスがしたいんだ。大丈夫、殺したりはしないから……」
小学生と「純粋に」セックスしたがるような男の言葉を信じられるほど、哀はバカでも聖人でもない。
「セックスがしたいだけならおカネをくれればヤラせてあげるわよ」
男は言下に否定した。
「ウソだね。君はそんな子じゃないし、第一、あの江戸川コナンという男の子のことが好きだ」
「……気に入らないわね、その何でも知ってるみたいな態度」
「ふふふ……」
男の手が伸びてきた。
……チャンスは一瞬、1回限り……!
手が哀の頭部に迫った時、用意していたスタンガンを取り出し男の体に電撃を浴びせた。
バリバリバリッ!
空気を引き裂く大きな音と共に放電する。
「残念、予想済み」
男は言葉少なに言った。
……服の下に絶縁体!……
攻撃失敗を悟り、一切の抵抗を諦めた。
「さすがだね、必殺の奇襲攻撃が失敗したら絶対に勝てないことを知ってる……」
哀は捕えられてしまった。
米花小学校の3階にある教室に哀は監禁された。
パーカーとシャツ、デニムジーンズを剥がされ、ブラジャーとパンツだけにされてしまった。
後ろ手に手首をガムテープで縛られ、足首にもガムテープが巻かれている。
口には猿ぐつわをはめられて言葉を発することができない。
そういう姿で教室の真ん中辺りの床に寝転ばされていた。机と椅子は動かされてあり、真ん中に大きな円形状の空地をつくったのだ。
哀のブラジャーにナイフが入った。
ナイフがスッと動くとたやすくブラジャーは切れて剥がれてしまった。
発達が早いとはいえ、まだまだ未成熟の乳房が露わになった。
さすがの哀も頬が朱に染まる。しかし哀特有の強烈な敵愾心は衰えず、むしろ激しく燃え上がったようだ。
ストッキング覆面の男を睨みつける。
しかしそれは男の嗜虐心を煽っただけのようだ。
「泣くこともないし暴れることもない。素晴らしい、理想の小学生だね」
覆面の下の顔は窺い知れないが、喜色満面といったところだろう。
「さて、とどめにパンツだ。その前にちょっと触っていいかな?」
男の指が伸びてくる。
哀は目をつぶって猿ぐつわを強く噛んだ。
その時だった。
ぎゅぃぃぃぃんっ!!
聞き慣れた機械音が窓の外から聞こえてきた。
「!」
哀が目を見開いた次の瞬間には窓ガラスが大きな音を立てて砕け散っていた。
ばりぃぃんっ!
哀にのしかかろうとしていた男が吹っ飛ばされる。
男は叫び声を上げる間もなく失神した。
哀はわかっている。男はボールで頭部側面を強打されたはずだ。
ボールが床に落ちて跳ねる音が聞こえた。
音のした方に頭を向けるとバスケットボールだった。あんなものがサッカー選手のシュート並みのスピードで頭に命中すれば脳震盪は確実だろう。下手すれば脳挫傷で死んでしまう。
「灰原っ!」
窓から彼の声。
ここは3階だ。こんな芸当ができるのは哀が知る限り1人しかいない。
……助かったのね……
すぐにコナンが哀の元に駆けつけてきた。
「灰原っ!うっ、大丈夫か!?」
哀のあられもない姿を見てコナンの顔は怒りで歪んだ。
駆け寄って猿ぐつわを解いてやる。
「……大丈夫、何もされてないから……」
哀はなぜか余計な一言を言ってしまった。
「キレイな体よ……」
「バーロ!こんな格好にされて大丈夫なワケねえだろ!テープ切ってやるから服を着ろ!」
床に転がっているナイフを拾って、哀の両手足の戒めを解く。
急いで上着とシャツを脱いで哀に放り投げた。
「早くこれを着ろ!」
Tシャツ姿になったコナンは正視に堪えないとばかりに哀から顔を背けている。
「……」
哀は裸のまま立ち上がり、音もなくコナンの背後に立つと後ろからぎゅうっと抱き締めた。
コナンは背中に、Tシャツの上から哀の乳房が押しつけられるのを感じた。
「!お、おい灰原!?」
コナンの声を無視してゆっくりと膝を落とす。
コナンの胸辺りを抱き締めていた腕もそのままスライドしてコナンの下半身へと降りてゆく。
哀の顔がコナンのズボンに触れた時、哀の手もコナンのズボンに達した。
コナンは勃起していた。
しかも小学生サイズではない。明らかに大人サイズの勃起したペニスだ。
蘭の入浴姿や水着姿を見ても勃起しないコナンにこのような生理現象が起こるのには理由があった。
その理由を哀は知っている。
コナンのテントを張ったズボンを愛おしそうに手で握った。かと思うとギュッと乱暴に握る。
「うぅっ!や、やめろ灰原!何考えてんだよ!?」
コナンは誘惑者の腕を振り払うと振り返って睨みつけた。
誘惑者は小学生離れした艶笑を浮かべた。
「工藤君、あの時の薬の副作用ね……。いつもどうやって処理してたの?」
「バ、バーロ!いいだろ、そんなことは!さっさと服着ろっ!」
コナンは本気で怒っている。羞恥と怒りで顔は真っ赤だ。
それと好対照に哀は冷たそうな艶笑(決して冷酷ではないのだが)を浮かべている。
「……工藤君、苦しいでしょう?私が処理してあげる……」
裸のまま音も立てず近づく哀、ズボンの張りに苦悶しながら後退るコナン。
「ソコだけ工藤君のサイズなのよ。だから気持ちいいどころか苦しいでしょうね」
コナンは壁際に追い詰められた。本来、恋愛に奥手のコナンはうろたえまくっている。
「……私、処女のまま死ぬのはイヤ……工藤君、私に思い出をちょうだい……」
コナンの両頬をそっと手で押さえるとキスをした。
「ん……」
それからすぐにズボンのチャックを開けて、ブリーフの間からコナンの、いや、工藤新一の怒張を取り出した。
「!……」
さすがの哀も頬を紅潮させて息を呑んだ。研究対象として動物のペニス(人間含む)は飽きるほど見てきたが、性的対象として、しかも好きな男のペニスを見るのはこれが初めてだった。
哀はしばらく反りあがったペニスを見つめていたが、意を決したように頷くと口を大きく開けて咥え込んだ。
「ん……」
「んんっ!」
コナンが悩ましげに呻く。
感じているのがわかる。コナンの手が哀の頭を所在なげに撫で回す。
「は、灰原……!」
たけり狂って血管を浮き上がらせている肉筒を口の中で舐め回す。口をすぼめてペニスの腹部分を締めつける。
ちゅっちゅっと尿道を吸うとそれに合わせてコナンはビクッビクッとのけぞった。
「くっ!」
哀は顔を激しく前後させる。
それがどれだけコナンを苛んでいるかはコナンが哀の髪を鷲掴みにしたことからわかる。
「ん、んん!んっ!んっ!」
哀の口から端から唾液が垂れてくる。
「うっ!くぁっ!」
ドピュドピュッ!
「んんっ!」
ついにコナンが果てた。愛の口の中に白濁液をぶちまける。
深甚な射精感に体を震わせた。
コナンにとっては射精は工藤新一時代以来の快感だ。
「けほけほ!はあはあはぁ……」
むせる哀の口からコナンの白い汁が吐き出される。
哀は切なそうに目を閉じ、口を固く閉め、鼻で呼吸を整える。口を閉めたのは、コナンの露をこれ以上吐き出さないようにするためだろう。
「ふぅー、ふぅー、はぁはぁ、工藤君……」
哀は男を求める切ない目でコナンを見つめた。
コナンは哀の気持ちに応じることにした。
「灰原……わかった、やってやるよ」
そう言うが早いか、コナンは哀を机の上に仰向けに寝かせた。
哀はねとつくような蟲惑的な目でコナンを見上げている。小学生離れした媚態だ。
コナンは胸の小さな膨らみをさすった。
「ん……」
哀の体は刺激に忠実に反応している。悦びに目を細める哀。
乳首を摘んでみる。
「んん……」
すると哀は一糸まとわぬ下肢をくねらせた。下半身が動いたのでコナンの関心はそっちに向いた。
ごくっと唾を呑んで、指で触れてみる。
いきなり膣口に指を入れる。哀の舌の口は熱く湿っていた。
「んぁあっ!」
びくんっ!と哀はのけぞった。
「はぁん、く、どう…くん……触って……」
コナンの右手は哀の陰部をクチュクチュと音を立てているので、左手で触ることになる。乳丘を撫でる度にツンと立った乳首が潰されて淫楽を与える。
「はっ!あんっ!あっ!ああ…んっ!」
快楽に身をよじり、自分が台にしている机の端をぎゅうっと掴む。
……はぁはぁ……気持ちいい……ああっ!……
「そんなに気持ちいいのか?」
純粋な疑問なのだろう、コナンの口調は真摯そのものだ。
「……ええ……んっ、だ、だから、あはぁっ!んっ!このまま……」
言いながらコナンの股間に手を伸ばす。
コナンのそこは再びズボンを膨らませて大人の主張をしていた。
肉棒をギュッと乱暴に握るとコナンは苦悶の呻き声を上げた。
「うくぅっ!」
その声に哀の淫気はますます濃くなってくる。
哀は黄色い息を吐いた。
「あるべき姿で、あるべき場所に……」
コナンのペニスはあるべき姿になった。後はあるべき場所に入るだけだ。
しかし……
「本当に入るのか……?」
哀を床に寝かせて開脚させる。哀は悩ましげに足をくねらせた。
毛一つ生えてない灰原哀の性器だが、そこから垂れている灼熱した愛液は宮野志保のものだ。
コナンはその秘部に怒張をつけて少し挿入してみた。反応は劇的だった。
「んはぁっ!はんっ!あ、あんっ!い、いい、い……!」
哀は自分の髪をかきむしってよがりまくった。
「!」
その反応にコナンは驚いたが、哀が悦んでいるので意を強くした。
「いくぞ……」
コナンはそのままゆっくりと挿入した。
「くはんっ!あぁん!あっ!はっ!」
高校生のペニスが小学生のヴァギナに侵入した。きつい。
「かはっ!あ…あぁ……」
狭い肉襞を押し広げて入って来たそれはたちまち処女膜を突き破り子宮に届いた。
破瓜の血がこぼれ出て机を染める。
「大丈夫か、灰原!?」
コナンは慌てている。しかし哀は震えながら頭を振った。
「気持ちいいから……工藤君もイッて……」
涙ぐみながら笑う。そのはかなげな笑みがコナンの男を奮い立たせた。
コナンは意を決して腰を振り始める。
「はっ!はっ、あっ、あぁっ!んくっ!はあぁっ!あ、ん……!」
腰の前後運動に合わせて哀が喘ぐ。
……これがセックス……
大きすぎるペニスの抽送に膣の内側の粘膜がよってこそぎ取られる感じだ。
本来なら最高の快楽を与えてくれるはずだが処女膜のせいで痛くてしょうがない。
「うっ!うっ、灰原、うぅっ!」
コナンも喘ぎながら腰の動きを加速させてゆく。
「あぁん!はぁん、い、いい?私の中は……?」
ペニスの抽送が繰り返される度に、哀液とコナンの男汁が泡立つ音を立てる。
「ああ、い、イキそうだ……!」
「はぁん、あ、いいわ、イって……!」
コナンに乳房を鷲掴みにされる。乳首をぎゅうっと強く摘まれてのたうち回る哀。
「うっ!うぅっ!」
低い呻きと共にコナンが果てた。どぴゅどぴゅと勢いよく哀の中にぶちまかれた精液は哀の奥深くで広がった。
腹の中で熱い液体が広がっていくのをうっとりしながら感じていた。
体は痛い。でも心は気持ちいい。
ストーカーは警察には突き出さなかった。その代わり阿笠博士を呼んで米花町内の適当な河原に縛ったまま放置した。
警察を呼べば事件化してしまう。そんなことになれば哀は幼児性暴行事件の被害者として世間の注意を引いてしまう。
新聞に出なくても、それは新聞記者が何も知らないということを意味しない。彼らは知ってて記事にしないだけなのだ。
でも黒の組織が勘付いて警官なり記者なりに接触すればどうなるか?人に口を割らせる方法はそれこそ無数にある。そう、無数なのだ。
そういう次第で事件化しないことが結果的に哀を救うことになるだろう。
ストーカーはこの事件以来、哀を狙って出現することはなくなった。
はぁはぁはぁ……
阿笠博士宅の哀の私室から湿潤な荒い息遣いが聞こえてくる。阿笠博士は不在だ。
「はぁん!あんっ、いい!強く、もっと、あっ!はっ!ああんっ!」
哀の部屋では小柄な雌猫がうつ伏せになり尻を突き出して、バックからコナンのピストンを受けていた。
まだ副作用が残っているらしくコナンのペニスは勃起した時、高校生サイズになってしまう。
しかしもう哀の体はコナンのペニスで突かれても快楽しか感じない体に開発されていた。
仮借ない高校生ペニスの突きに、哀の頭はたちまち真っ白になる。コナンも同じみたいだ。早く欲望の熱液を吐き出したくて腰の動きを加速させる。それがますます哀を狂わせる。
「はぁんっ!あっ、あっ、あっ、んくっ!あはっ!」
哀が狂おしそうに両手で自分の尻を掴んで尻の割れ目を広げた時、コナンはその哀の腕を掴んで引っ張り上げた。
膝立ち状態になった哀だったがコナンの手が胸に伸びてきた。
「!あんっ!くっ、くぅっ!あ、あんっ!」
背中を反りかえらせてコナンの愛撫を受け入れる。
乳首をきつく摘まれ哀は声を上げるが、苦しいのか気持ちいいのかわからない。ただ、自分の胸を乱暴に攻めまくるコナンの腕を掴んで力一杯握った。
「灰原、出るぞっ!」
「あ!はぁっ!んんっ!」
……あん、あ、いく……イク……!
哀がイッた。理性が飛んで何も考えられなくなる。
すぐにコナンが後に続いた。今回はコンドームをつけている。哀が自販機で買って用意しておいたものだ。
全裸のままベッドの上でうつ伏せにまどろむ哀。そぐ隣で仰向けに寝ているコナンの顎をそっと撫でる。
「……工藤君、シェリーってどんなお酒か知ってる?」
理知的な眼光を湛えて、試すような口調で聞いたきた。
「スペイン、アンダルシア地方を主な産地にしている白ワインのことだろ。二次発酵させ、ブランデーを混ぜるなどの工夫によってアルコール度数を15度〜20度くらいに高めている。アペリティフ[食前酒]として愛飲されている」
百科事典か図鑑に出てくるようなことを淡々と説くコナン。きっと海外の推理小説か何かでシェリー酒を知って自分で調べたのだろう。
コナンの返事に哀は答えず、コナンの上にのしかかった。そして小学生サイズに戻っているコナンのペニスを指で弄び始めた。
「う、くっ!」
コナンが喘ぐ。たちまちのうちにクスリの副作用が起こって高校生サイズに膨張した。
「シェリーはね、男の精力を増進するのよ……」
そう言って哀はコナンの肉棒を頬張った。
灰原哀は私の新しい名前。私が生きるための方便。
私は死という問題を片時も忘れたことがなかった。
でも好きな男に抱かれている時のあの恍惚感は死への恐怖を忘れさせてくれる。
死から遠ざかりたい、生きていたい、そう思わせてくれる一瞬。
そんな刹那に耽溺している時が一番幸せ。それが今の私の幸福論。
終
解説
原作みたいに何か殺人事件とかトリックとか考えたらいいのですが、時間がかかるので、以下のような仕組みを作ってシリーズ化することにしました。
・影の主役はストーカー須藤力(すどうちから:すとうか:すとーかー)である。
・ストーキングの究極目的はレイプだが、絶対に成功しない
・ヒロインが彼にレイプされようとしているところをヒーローに助けられる
・ヒーローとヒロインがセックスする
・ストーカーは雨降って地固まるの如きキューピッドを演じる道化である
鈴木園子や妃英理(蘭の母親)もこのストーカーに狙われますが、もう少しというところで京極真や毛利小五郎に阻止されてしまいます。その後はそれぞれピンクナイトが待っている。そんな感じです。ありきたりですが、ありきたりなりの楽しみ方があると思います。
ストーカーを警察に突き出さないのはコナン(工藤)らしくないといえばそうかもしれませんし、『名探偵コナン』の二次創作としても甚だマズイのかもしれません。でもここでストーカーが捕まったら次に続けづらくなるんです。そういう事情があって、今回の結末になっております。
御協力をお願いします
|