特訓、花火とグリシーヌ!


次はグリシーヌ! 後編



国立図書館を出て、来た道を戻ってゆく。今度はグリシーヌも一緒だ。
レストラン、シャノワール前、テルトル広場を通ってブルーメール邸に着く段取りだ。
段取りなのだが……

海軍軍人大神一郎は現在約2ノット(3704m/h)でモンマルトルを北上中である。見た目上はグリシーヌに曳航されている形だ。これにはちゃんとした理由がある。

グリシーヌは照れ隠しなのか早い足取りで大神を先行している。普通なら遅れをとる大神ではないのだが、ここからの眺めが良すぎてグリシーヌに追いつけないのだ。
グリシーヌの後ろ姿……
歩を進めるたびに蠢く尻とジャケットの腰のくびれが悩ましい……
あのジャケットがなければもっとスバラシイ後背の御姿を拝することができるのだが……

……う、だめだ……!
下半身のオオカミが不埒不遜にも咆哮を始めそうだ。
ちょうどシャノワールが見えてきた。まさに巴里砂漠のオアシスである。
「グリシーヌ!」
思わず最大戦速でグリシーヌを追い越す大神隊長。
「な、なんだ!」
いきなり大声出されたのでびっくりしたグリシーヌは眉間に皺を刻んで怒鳴った。顔が赤いので怒りではなく照れ隠しだとわかる。

このグリシーヌの照れ怒りが勝敗を決した。大神はもう我慢ができない。
「すまない、もう我慢できない……!」
苦しげに顔をゆがめる大神隊長。
「が、我慢だと……!?」
一瞬ワケがわからなかったらしいが、疑問はすぐに氷解した。
「ば、バカなことを申すな、こんなところで……!」
隊長に求められてまんざらでもないグリシーヌだが、さすがに街中でそれは受け入れられない。
「大丈夫だ、シャノワールがある。それにどのみちあそこに用があるんだ」
そう、花火も交えての戦闘訓練に戦闘服は欠かせぬ。それにこのままブルーメール家に戻ってもグリシーヌは3Pに応じてくれないだろう。だが大神にはまだ勝算がある。

「シャノワール……」
顔を赤くして反芻する。どっちみち自分の屋敷でセックスするつもりだったし、その予定が早まることくらいどうってことはない気がする。シャノワールはこれまでにも隊長と何度もセックスした場所なのでさしたる抵抗もない。
立ち止まって動けないグリシーヌの手を取って大神は力強く言い放った。
「グリシーヌ、シャノワールだ……!」
ケダモノ隊長の迫力勝ちである。グリシーヌは「わ、わかった……」と頷いたのだった。



シャノワール、二階客席。
「グリシーヌ、ここに座ってくれ」
大神はいつになく真剣な面持ちでグリシーヌに促した。
「…………」
対するグリシーヌは顔を真っ赤にして、着席を促された先を見下ろしている。グリシーヌに充てられたのは大神の膝の上だった。
膝の上に大神の右手があり、指が天井に向かって5本伸びている。

「……ん、ぁ……」
グリシーヌは恥ずかしそうに目を閉じるとゆっくり大神指定の特等席に腰を下ろした。
巴里屈指の貴顕のむっちりした尻が大神の指ごと手を圧し潰す。46kgの体重に手を圧し潰されたわけだが、それがまた格別気持ちよい。思わずもぞもぞ動かしてしまう。
「ぁっ! はぁっ、んっ!」
尻の異物感に思わず腰を浮かしてしまうグリシーヌ。でもヤる気十分! の巴里の貴族は再び快感を探るようにゆっくりと尻を大神の手の平に埋めた。
「グリシーヌのお尻、すごく柔らかいね……」
褒める大神。5本の指を巧みに動かし、グリシーヌの股間、特に会陰と女陰をまさぐるように弄んだ。
「ぁっ! ぁぁっ、ぁン……はぁはぁはぁはぁ……ぁっ! た、隊長……!」
グリシーヌの心の乱れに比例するかのように美しい金髪も乱れてくる。長い髪を振り乱すたびにほのかに香水の匂いが漂ってきた。

右手でグリシーヌの尻をいじり回し、左手でやはりグリシーヌの股間を前から愛撫した。クリトリス周辺をこねてこねてこねくり回す。
「はぁっはぁぅっふぅっふぅっ、ぅ、んン……」
大神の上がよほど乗り心地が良いのか、グリシーヌは腰を上下に律動させて快感を得る。

グリシーヌの股の下は柔らかくて大神の手を揉みくちゃにするのだが、一方の大神の手は武人らしく無骨で、グリシーヌの柔肉をタイツの上から揉みくちゃにするのだ。
「んっ、んふっ、ンっ、ぁっ、ぁンっ……!」
ジャケットにドレスシャツという服装は男に抱かれる時は厚着かもしれない。グリシーヌの吐く息に熱が加わるたびに汗ばんでくる。

オオカミ隊長は身を乗り出してグリシーヌのベルトに手をかけ、カチャカチャと慣れた手つきで外してあげた。
「! …………」
自分の腰のガードが一つ解除されたことを知ってグリシーヌはいよいよ期待に胸を膨らませた。羞恥に頬を赤らめ、整った金色の眉が崩れる。

グリシーヌの股間を愛撫しながら大神はのしかかった。グリシーヌに覆いかぶさり、椅子の背に押しつける。
金髪の合間から覗く耳たぶに顔を近づけ、ペロリと舐めてあげた。
「ぁん……っ!」
いきなりな刺激に声を裏返らせる。大神の主砲は既に膨らみ硬直し、モギリズボンを突き抜けんばかりになっている。

耳朶を舐め、唇で吸い、息を吹きかける。
「ぁっ、ぅんっ、はぁはぁはぁ……た、隊長……んっ!」
眉根を崩して切ない流し目を大神に送ってくる。
「グリシーヌ、俺の手を押し潰すつもりかい……?」
「っ!」
大神の手から快感刺激を摂取しようと貪欲に腰を動かしていたグリシーヌだったが、そのことを突っ込まれて腰の上下律動を止めた。羞恥の為せる業かそれとも巴里貴族のプライドだろうか。

腰の上下運動を止めたがグリシーヌの腰はひくひく震えている。もちろんこんな悩ましい腰つきを放置するほど大神隊長は愚鈍ではないし薄情でもない。
グリシーヌの腰が静止したところをすかさず大神の手が捉えてタイツに張り付くように密着、ヴァギナからアナルにいたる雌の谷あいをなぞるようにして弄繰り回す。
「はっぁんっ! 隊長……っ! ぁっくぅ……っ、はぁっぁぁっ、ぁぁぁン……っ!」

クニュクニュクニュクニュ……
「はぅっ、ぅっ、はぁんっ、はぁん……ぁっ、くっ、ぅぅぅ……っ!」
大神の手がグリシーヌの股間をくにゅくにゅと愛撫する度にグリシーヌの腰が動いてしまう。
我が意を離れて勝手に腰が動き出すのでグリシーヌは余計に恥ずかしく目も開けていられないのだが、グリシーヌは自分の淫乱をもっと素直に認めるべきである。

にちゅぬちゅくちゅぬちゅぬちゅ……
大神の掌(たなごころ)でグリシーヌの陰部は熱く湿っぽく蒸れてきた。
「はぁっぁっぁっぅぅんっ、はぁっはぁっはぅんっはぁっはぁっはぁっ……」
戦場は定まった形勢などなく常に変転流転する。そのことがわかっていても変化した後に対応しては遅きに失する。変化の兆しを看取すればすぐさまそれに応じて手管を変えねばならない。

自分の手の平に腰を沈めて腰をくねらせる雌猫貴族に大神は言った。
「グリシーヌ、状況を報告せよ」
「ぅっ、くっ……!」
恨みがましい目で睨みつけてくる。でも洩れてくる声は甘く切ないのだ。
「はぁっ、ぁっ、ぁぅんっ! はぁはぁはぁ……」
「グリシーヌ」
答えようとしないのでクリトリスに見当をつけて中指の指先でこねた。
「ひぁぁぁぁぁ……っ!」
裏返った声で鳴いてのけぞる。椅子の背もたれに肩甲骨辺りを押しつける形でののけぞりだ。悲鳴を上げた時によだれが糸を引いて慣性力と重力に従って軌跡を描いた。金髪が乱れに乱れ、頬や口元にかかる。

「はぁっはぁっはぁっ……」
「グリシーヌ、軽くイッたみたいだね……」
グリシーヌの下顎についたよだれを大神は舌で舐め取ってあげた。
「ぁぅっ、ぅんっ、はん……んっ、ん……」
自分の下顎を舐め始めた大神をグリシーヌは捉えた。頭を回し、大神の唇を奪う。
「んふっ、んっ、ン……」
貪るようにキスをしてくる。大神はグリシーヌの後頭部を左手でかき抱いて金髪を梳きながら愛撫した。大神の指の間から金色の髪が流れる。

ちゅぶっちゅぱ、ちゅぶちゅぷ……
グリシーヌに挑まれて怯むオオカミではない。グリシーヌはあさましく舌など入れてくるが大神も同じくらいあさましく舌で迎え撃ち、巴里貴族の熱い舌を貪り返してやる。
剣と斧の決闘はいろいろ大変だが、舌と舌、肉刀と肉秘裂、海軍軍人と麗しの海賊娘の決闘なら堂々受けて立つ。それが帝国海軍の気風であり帝国軍人の気構えである。

ちょっとキスをやめて唇を離してみる。するとグリシーヌは舌を出したまま追いかけてきた。切なげに眉を崩して追ってくるのを見て、今度は半ば強引に唇を奪う。
「んっ! んぅっ、んっ、ふぅん……」
荒事に慣れているグリシーヌにはこれくらい力強い方がちょうどいいらしい。

ぴちゅぴちゃぴちゅ……ちゅぶ、ちゅばちゅぱっ……
舌と舌……というより唾液と唾液が絡みつく音がはしたなくあさましく響く。
ここでグリシーヌの淫猫ぶりを成敗するのはたやすいのかもしれない。だがグリシーヌの雌性を昂ぶらせた状態でないと、花火との合同特訓を受け入れてはくれまい。

大神は自らのズボンのチャックを下ろしてトランクスの前を開けて肉狼を解放した。
「……っ!」
舌だけの交合を楽しんでいたグリシーヌが顔を歪ませた。大神の挙動から、その下半身で狼虎滅却が咆哮を上げてそそり立ったのを感じ取ったのだ。

大神はグリシーヌの手を取って、猛り荒ぶる聳立を握らせた。
「んぁっ、はぁっはぁっ、んっ、ぁっぅ……んむ……」
グリシーヌはギュっと肉棒を握り締めた。何も言わないでも肉竿をしごき始める。でもキスをやめようとしない。素晴らしい貪欲、素晴らしい淫乱である。

大神は右手でグリシーヌの股間をまさぐりながら、左手で美しい形をした額を撫で上げた。そのまま頭頂部を優しく押さえてキスを離すとゆっくり隣の椅子から立ち上がった。股ぐらをまさぐっていた右手も引き上げて、グリシーヌの前に直立する。

「…………はぁはぁはぁ……んっ」
そそり立つ肉狼と対面することになりグリシーヌは息を呑んだ。オオカミ隊長の怒張は怒り心頭に発したとばかりに怒り狂い、青筋など浮かべている。国立図書館の時点からキレそうになっていただけあって亀頭は鈴口を中心に先走りで濡れていた。

男の臭気とむせ返るような熱気が発せられる肉隊長の激怒をなだめてくれるのかと思いきや、グリシーヌは愛しそうにおいしそうに口を開けて肉刀を頬張った。
「んむっ、ぅむっ、んっ、んっ……」
「うぅぉぉぉぉぉ……っ!」
さっきまで執念深く大神を追い回していたあの淫靡な舌が今は肉の舳先をねぶり始めたのである。あまりの気持ちよさにオオカミは唸り、唸り、唸った。

ぢゅぷっじゅぷじゅぷ……じゅぷぢゅぷ……
竿の剛直なるところを両手で掴み、撫ぜ、握り、亀頭の先を吸い出すように吸引しながら顔を前後に動かす。
「ぐっ、ぐぐぐ……ぅぉぉぉ……グリシーヌ、気持ちいいよ……!」
グリシーヌの髪を掴んで狂おしげに撫で回す。
「んむっ、んふっ、はぁっはぁっ……隊長……んむっ、ふぅむっン……っ!」
大神の反応が嬉しかったのか、ますます熱心にねぶり、肉剛直を搾るように握りしごき、大和魂を搾り吸い出そうとする。醜悪醜怪な肉魔羅を頬張り、口をすぼめて締めて締めてオオカミの精力を吸い上げる。

ペニスから口を離したかと思うと舌を出してペロペロと竿を舐め、亀頭、鈴口を舌撫する。
鈴口にキスしてズチュゥゥ……と吸って、再び竿をねぶって、とうもろこしでも食べるようにあーんと口を開けて食んでは甘噛みし、噛んでは食む。
ここが二階客席だということを覚えているのかどうでもいいと思っているのかわからないがグリシーヌは陶然とした瞳で肉棒をねぶり慈しみ、ねぶりいじめる。

「ぅぐっ、ぅぅっ、グ、グリシーヌ、口を開けてくれ……!」
舐めるのではなく食べて欲しいと思った大神は己の欲望に素直な指示を出した。
「はぁはぁはぁっはぁっ……ぁぅン、はぁはぁはぁ……」
醜い肉頭の舳先を突きつけられて麗しの海賊娘は眩惑されたように陶然とした目で見つめて、目を閉じて大きく口を開けた。
カルマール戦の時は全く大神の言うことを聞かなかったくせにこういう時だけは熱心にその采配に服するグリシーヌである。ますますもって、花火くんとの合同訓練の必要性を痛感するオオカミ隊長であった。

巴里屈指の大貴族の令嬢の大好物を黒髪の貴公子は食べさせてあげることにする。
「ぁむっン……ふぅむっ、ンむっ、んっ、はぁっむっ、ンっ、んん……!」
再びおいしそうに食べ始める。
「ぅぉっ、うぐっ、ぐっ……!」
口腔内でグリシーヌの舌でねぶられ責められ肉狼の怒りは臨界に直面し、大神は歯を食いしばり、ゆっくりと腰を振り始めた。だが初めゆっくりだったピストンは加速し激しくグリシーヌの口腔を犯した。
「んっ!? んっ! んっんんっ! んっんぶっ、んぅンっ!」
苦しそうの声を洩らすが、その一方でグリシーヌは隊長の暴虐が自分の勝利の証であることを正確に理解している。彼女が『真の貴族』と認めた男が口戯で果てようとしているのだ。

「ぐぉぉぉぉぉっ、グリシーヌっ、もうダメだっ、ぐっ、ぉぉぉぉぉ……っ!」
ケダモノチックな唸り声を上げてその絶頂点でついに肉狼は巴里貴族の軍門に降った。
「んぶっ!? んんん……っ!」
口の中で激しく射精されてグリシーヌは声にならぬ悲鳴を上げた。
すぐに大神が肉ペニスを引っこ抜いたのでグリシーヌは窒息の苦から解放された。でも口の中が大神のほとばしりの熱と臭気で充溢するのは避けられない。
「はぁっはぁっはぁっはぁっ……」
ケダモノが荒い息を吐きながら肉魔羅の先を貴種の佳人の顔に押しつける。左頬に、鼻梁に、口元に、右頬に、また唇に。

「ふぅっふぅんっふぅっふぅんっ……はぁはぁはぁ……ぁむ、ン……」
精液の男臭さと熱気がグリシーヌの鼻孔をつく。切なげに眉を崩してくんくんと嗅いでいるのは大好きな臭いだからなのかもしれない。
さすがのグリシーヌも苦しそうに肩で息を整える。が、口元に大好物の狼虎滅却が触れてきた時、舌を出して尚もねぶろうとする情欲を見せてくれた。
「はぁはぁはぁはぁ……グリシーヌ……すごく気持ちよかったよ……」
頭を力強く撫でる。グリシーヌにはこれくらいの方が愛情が通じるのだ。
佳人の髪は千々に乱れ、火照った頬と蕩けた眼は肉茎がいかにグリシーヌの淫気を煽り、理性を壊乱せしめるかを雄弁に語っている。もちろん肉ペニスはただのそれではダメだ。大神の逸物でなければならないのだ。

「んふっ、んっ、ん……んん……」
口の周りのスペルマを舌で舐め取り、頬のべとべとも指ですくい、今度はその指を唇で吸う。大神の大和魂もまた、グリシーヌの大好物のようだ。
「はぁはぁはぁ……グリシーヌ……じゃあ屋敷に戻ろう……」
さすがのケダモノ隊長も肩で息をしている。それほどにグリシーヌの口淫は男を消耗させるのだろう。
「え……?」
グリシーヌは意外そうな声を洩らした。肉主砲をブチ込んでもらえるものと思っていたかららしい。

「第二ラウンドはグリシーヌの屋敷でヤろう」
「……っ!」
グリシーヌはものすごく不満そうに下唇を噛んだ。いつもなら大神はグリシーヌをイカせることに並々ならぬ努力を払ってくれるのだが、どうしたことか今回はそうはしてくれないらしい。悪く言えば、自分さえ気持ちよければいいというのが大神の態度だ。
大神の言葉を不満にも怪訝にも思いながら、床に視線を落とし、それから大神を見上げた。
「わかった……」
カラダの中に雌性の奥底からせせり上がってくる疼きに苛まれつつ、グリシーヌは了解した。
ブルーメール邸では花火が待っている。
                           つづく


【あとがき】

グリシーヌと花火のペアはメル・シーに並んでシリーズ中随一のエロさを醸し出していますよね。
グリシーヌとメルのカップリングも大いに男心をくすぐるわけですが(笑)。

今回はフェラだけでしたので8ページでした。




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