II Character II

登場人物

ヴァレリア
[ ヴァレリア・プロブス ] [ Valeria PROBUS ]

中央では珍しい正規軍所属の女性騎士。
上辺だけの無能な正規軍兵に忌避感を持っており、上官には実績を正当に評価するように期待を抱いていた。
しかしその可能性は微塵もなく、失望と共にストレスを蓄積し忌避感を強め男嫌いも加速する事となった。

男嫌いながら既婚者であるが、正規軍騎士の身分を保つ為の条件として提示され望まぬ相手ながら承諾した。
そうした事情から夫に対する感情はなく、性交もない事から妊娠出産の経験もない。
実際にはヴァレリアを妻にしようと狙っていた夫が正規には無理なため根回しし、恩賞として彼女を得る事に成功した。
ヴァレリア本人はそうした事情を知らぬままであるが、夫の主目的である性交を拒んでいるため不都合は生じていない。

剣の腕前は確かであり所属する部隊においても上位に位置し、過去の大会でも優秀な成績を収めている。
歴代の覇者で女性として名を刻む者はオプティムス公爵夫人であるユスティティアのみであり、彼女が憧れる存在である。
夫の体面を保つためとして渋々ながら社交界にも顔を出すが、そこでユスティティアと知り合う事となる。
オプティムス家の私軍が行う軍事演習などにも共同参加し、ユスティティアと親交を深め今に至る。

マグナクロスの動乱後、一目置いていたユフィールが治めるガリアの情勢変化にルシウスの関与の報を耳にする。
聞き知る悪評は男嫌いを刺激し、オプティムス令嬢との仲を伝える不確かな情報が忌避と憧れに対する不名誉な噂を払拭したいとの思いを強めてしまう。
だが、それはヴァレリアの全てを変え……憧れの存在をも奪われる一歩となる……

出演:ルグドゥヌム編

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