◆酒場で一服、金品巻上げ◆

幻想水滸伝で、火炎槍の設計図を運ぶ時に、虎狼山の途中に有ったルドンの宿屋。
ここで薬入りのお茶を飲まされて、まんまと眠らされましたが、こういう記述は水滸伝の至る所に出てきます。
有名なのが、母夜叉・孫ニ娘(地壮星)の『人肉酒店』。
孫ニ娘の場合、旅人を薬で眠らせ持ち物を盗むだけでなく、旅人を捌いて肉饅頭の中身にしてしまいます。

またルドンの宿屋で、『オデッサ』だと分かった瞬間、掌を返すような対応を見せたのは、宋江(天魁星)がとっ掴まった時によく有る反応。
宋江が清風山(この山の名前は水滸伝にも出ています)に向かう最中に、山賊に捕まりあわや食われると言う寸での所で『この宋江もここで朽ち果てるのか!』と言ったと見るや、さっきの山賊の頭の燕順(地強星)は『あの宋江さん!』とコロッと態度を変えて宋江さんにおもてなし。
ついでに宋江は、掲陽嶺の酒場でも清風山と同じように一服盛られてダウンしていますが、ここでも宋江と分かった途端に、掲陽嶺の顔役の李俊(天寿星)に助けられている。

酒場で一服盛って金品巻上げと言うのは、水滸伝の随所に出てくる常套手段。
坊っちゃん達は2回は引っ掛からなかったけどね。

第8回
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