僕は、彼の言葉の意図がわかりませんでしたが、彼の眼に操られるように、数珠を取り出していました。
持ち上げた彼の喉に口づけしたいのを堪え、数珠を巻き付けました。
「そこでとめろ」
数珠は、まるで首輪とリードのように、僕の手と彼の首を繋いでしまいました。
一体彼は、何が狙いなんでしょうか…?
それから彼はおもむろに後ろを向くと、背中越しに顔を向け、
「入れてくれるんだろ…?早く」
まとわりつく長い前髪の下から、潤んだ瞳が僕を急かしたので、僕は胡座を崩した姿勢で後ろから彼を抱き寄せ、固くつぐんだすぼまりを一気に貫きました。
「っ…ん…」
僕の腿の付け根に、彼の柔らかいお尻が乗ったと同時に、僕は素早く突き上げました。
…あんなスペシャルなフェラチオとすり合わせの後ですからねぇ。
彼は息をする間も与えられずに倍速で揺さぶられ、僕はそのまま中出ししました。
「あっ……はぁっ」
詰まっていた呼吸を長く吐き出す彼。
僕は彼の腰を掴んでいましたが、手の中で彼の肌が痙攣しているのが伝わってきました。
「ごめんなさいねぇ。…僕が先にイカせていただきましたよ。お詫びに、すぐ犯ってあげますからね?…」
僕はそのまま抜かずに、放出したペニスを彼の内臓で擦って勃たせることにしました。 彼のそこは入り口はもとより、内部は吸盤のように吸い付き、かと思えばただれたようにまとわりついて僕を酔わせました。
ズチャ、ズチャッ
グ…ググ…
中の精液をかき回しながら、僕は次第に強張りを取り戻しました。
お尻を、異物で押しひろげられる感触で、彼の上半身が反り返ります。
僕の肩に、彼の頭が乗っかってきました。
「ねぇ…絞めてくれよ。これ…」
彼が囁きます。 その首に巻いた数珠は、先端を僕に握られていました。
「オレに触らずに、お前のと、数珠で…犯ってよ。馬、みたいにさ……」
彼が身をよじると、ジャラ、と数珠が音を立て、僕を挑発しました。
「そんな事したら…君は……」
なーんて心配そうに言いながら、僕は彼の挑発に内心わくわくしていました。そうですか。そういうのがお好きですか。
僕は弱い力で彼の首に巻いた数珠を引きました。 く、と彼の喉が呻きます。
僕は後ろから片手で彼の腰を撫で回し、彼のアレを悪戯しながら、
「苦しい…ですか」
声色とは裏腹に、じわりじわりと数珠を手に巻き付けていきました。
「ッあ……ヒッ…」
彼は何か返答しようとしますが、数珠に肉が食い込むほど絞められ、ひゅう、という空気が抜ける音と、えづきしか聞こえませんでした。 本当に苦しいのか、肩や腕がもがきだします…が。
一方で僕がいじっている彼のアレは、表皮がはちきれそうに熱く燃えていくではありませんか。
先走りがタラタラと伝い流れて僕の手を汚します。
う〜ん、彼はマゾヒストだったんですねぇ…いぢめられっ子キャラには全く見えませんが。
なかなか、美味じゃないですか。
トマトのように顔を真っ赤にした彼の耳元に僕は唇を寄せ、
「いいですか?……動かしますよ〜」
両端から数珠を引きながら、彼を揺すりはじめました。
あまりガンガン突いちゃうと、彼の体が前のめりになるので、大変です。…首吊りになっちゃいますから。
なんて言いつつも、乗馬ノリのセックスはなかなか良い感じでした。
グン、と腰をまわしながらえぐると、彼が眼を剥いて大量の涎を吐きながら顔をがくんと上げました。
もうちょっとで、失神しちゃうかな…?そう感じて、
「…ほら、もっと腰を振って…ちゃんとくわえ込みなさい……僕に負けないように、頑張ってください……」
「あんっ…あッ、ア、ぅッ、あぁッ!」
彼は体に火がついたかのように、僕の上でお尻を激しく上下し、大きな声でよがりはじめました。
さっきレイプした時は、小さな呻きしか聞こえなかっただけに、ビックリです。
「あ…、いい…っ!イっちゃう……」
あ〜もう、勝手に。
僕はまだまだ、まだなんですよ?…数珠を思いっきり引いて、彼の動きを止めました。
僕も突くのをやめ、
「ひとりでイくなんて…許しませんよ」
さっきのセリフは忘れてしまいました。