『ぅ…───あああああっ!!!』
 両足を強く引き伸ばされ、すぐに折り曲げられる。その動きに合わせて、腰が前後に振られた。前に振られるたびに凄まじい痛みが体を突き抜け、後ろに引かれるたびに傷が疼いた。
 その動きが激しくなるにつれ、セロドアのすぼまりは中に入り込んだ二本のうち一本の管を弾き出し、残った一本だけが、セロドアを犯すことになった。
『んっ、んんっ、ん───っ!ふ、う…んっ、んっ』
 塞がれた喉の奥から、律動に合わせて息が漏れた。
『んんっ、はぁっ!…あああああああああっ』
 すると突然、口の中から管が抜かれた。解放された口が、絶叫を吐く。
『はぁっ、はぁっ、は、…んっ、───』
 しかし次第に卑猥な息遣いを交える己の声色にセロドアは思わず唇を噛んだ。が、奥の抜き差しはその様子をあざ笑うかのように内部をかき回す。
『───ご気分はどうですか…陛下』
 おもむろに、耳元でフェルマールの声がした。───しかし、セロドアに言葉を返す余裕はなかった。視界は未だ回復することはなく、フェルマールの様子はわからない。セロドアは自分の胸の上に、硬い物体が触れるのを感じた。
 フェルマールの水晶の杖が、セロドアの汗と粘液に塗れた肌の上をなぞっているのだ。
 水晶の尖った先が、セロドアの乳首をツン、と刺す。
『アッ』
 セロドアは犯されながらぴくり、と体をすくませた。
『ふ…フェル…マール………』
 掠れた声で、セロドアはようやく反応を示した。
『フェルマー……、っあああ…』
 どくり、と体の内部がわななく。
 管が、内部で液を吐き出したのだった。それはかつてマキュージオに吐精された衝撃そのものだった。感覚が甦って、セロドアは内部が熱くたぎっていくのをすすり泣きながら受け入れた。
 わななきが止むと、淫らな管は体の中から退いていった。同時に、拘束していた管も体から離れる。
 力が抜け、地面に体が投げ出されそうになったが、そこへ再び数十の管が延びてセロドアを包み込んだ。
 セロドアが逃げる暇もなく、管は束となってセロドアの体をうつ伏せにし、腰を高く掲げた姿勢にした。解された後肛がふたたび固く閉じる前に、管を深々と挿入してきた。
 突き上げられ、
『う!んあああああっ』
 叫び声を上げた口を、管に塞がれる。
『んっッう』
 両の乳首に管の先端があてがわれ、びゅ、びゅ、と一度に粘液を吐きつけ、先端についた唇がセロドアの乳首に噛み付いた。『んはぁっ!…う……』
 鋭い痛みと引き換えに、緩やかな脱力が与えられる。そして、中心を長い間いたぶり続けてきた数本の管は、同じように唇を大きく広げてセロドアを銜え込み、卑猥にさすりはじめた。
『んッ、んあ、ああ、んん!んっ、ん………はっ、う』
『感じておられるようですな』
 フェルマールの言葉が、やけに遠く響く。
『陛下。あなたは戦争に勝つことだけを考えていればよい……あの男はあなたにとっても、国にとっても害でしかありません………』
(─────────マキュー…ジオ!)
 口を、尻を、自身を汚され、セロドアは管の玩具にされてしまった。己の杭から零れ出す白濁とともに、セロドアは次第に理性をなくした。
 快感に屈したセロドアは、自ら舌をねぶって管を咥え、それも一本では飽き足らず、顔を動かして何本かの管を咥え続け、すべての蕾から吐き出だされる汁を嚥下した。汚汁は嚥下するほどに、セロドアの渇きを増長させた。同時に、入れ替わりに次々と挿入される管に嬉々として腰を振り、下からも汁を受け入れた。解された部分は汁を垂らしながら、管の抜き差しを貪った。いちばん深いところで汁を出されると、腹の底から湧き上がる熱と快感がたまらなかった。
 それを覚えてしまったセロドアの体は、余計にいやらしく腰を揺らし、快感の波を途切れさせなくなった。
 そんなセロドアに対し、管の動きも狂っていた。
 セロドアの熱く蕩けた内部を争うように数本の管が尻の間を割り、淫らな脈動に引き寄せられるように、二本目が同時に挿入され、さらにもう一本が、その間に割り込もうと入り口のわずかな隙間を狙っていた。
『んっ、はあっ、あああ…んぐっ』
 セロドアは口淫しながら腰を浮かし、息を吐いてもう一本の挿入を受け入れる。
 腰の力が抜け、三本の管を咥え込んだものの、セロドアは腰を自分で動かすことができなくなった。が、すでに奥深くでセロドアを犯していた管が中から外の侵入を誘い、セロドアの菊座をめくり上げ、臓物を食い破るような勢いでいっせいに犯しはじめた。セロドアは全身から力を抜き、快楽に身を委ねた。
 肉壁と、粘液がぐちゃぐちゃとこね回され、大きな音を立てる。
最後の王