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2013年6月の日記

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2013/06/09(日) 後ろ姿に魅せられて~

 みなさんこんちは。
 もうね、身体がバラバラになりそうなくらいにあちらこちらが軋んでます。年月には勝てません。相応な自愛をしないとマズイかもしれません。

 突然ですが、
 オシリが好きです!
 いえ、なんの脈略もないんですがw
 自分も男性である以上女性のパーツには興味があるわけでして。多くの男性が大きく豊満なバストに注目する中で、こともあろうに下半身部分に注目しているわけです。確かに相対して少し目線を下げたらそこにある二つの膨らみに目を奪われない人はいないでしょう。自分も視線が流れないとは言いません。が、やはり大事なのはそのボディを支えている腰部と脚部を繋ぐ最も大事な部分である臀部、つまりオシリです。そこを外して女性は語れませんね。
 胸は結構形が変わってしまうんですよ。年齢とか出産とかダイエットとか運動とか、まあ邪道ではありますが豊胸とかで。エクササイズやエステでどうにかなるものなのか男性の自分には全くわかりませんが、その形状や大きさ、性質を維持するのはかなり難しいのではないかと思われます。
 しかし、オシリはいわば筋肉ですから、同じ生活をしている限りゆっくりとしか変化しません(よね?) 若い世代のキュッと締まった状態をずっと保つのは厳しいかもしれませんが、不可能ではないと思われます。動かすことで美しく変化し、その大きくなめらかな球型がその女性そのものを表していると言って過言ではないと思ってます。バストが千差万別であるようにヒップも一人一人違いがあって、それでも女性特有の大きく前傾した骨盤が創り出す造形にはどうしても吸い寄せられてしまうのです、ええ。

 と、ひとしきり妄想理論を繰り広げて。
 綺麗なお姉さんが窓の外を歩いていて、同僚たちが胸だ生足だと騒ぎ立てる中、
 一人冷静にオシリを眺めていた自分が居ただけです。ハイ。
 だってほら、後ろ姿でオシリが左右に揺れる様を見たらそう思うでしょ?

 ちなみに、
 自分はハイレグもTバックも嫌いです。
 パンツはローライズでもボクサータイプでも、オーソドックスにオシリを包む形が良いですね。と言うか、よほどオシリの形に自信がある方でない限り丸見えになるパンツは宜しくないかと…

 オシリを上手に美味しそうに描ける絵師さんが好きです。あえて名前はあげませんが服を着ている全身イラストからでも大体上手いかどうかがわかります(勝手な自己基準ですが) おっぱいを上手く描ける方は結構多いんですが、オシリを上手く描ける方は少ないです。絶妙なライン取りが造形美を醸し出して女性らしく見えるだけでなくしなやかで美しい身体を想像することができるんです。
 まあ、骨格から筋肉の付き方動き方をきっちり勉強して、それを踏まえてデッサンを繰り返せば自然と描けるようになる、らしいです。言葉にするとすごく簡単そうですが、そんなに生易しくはありません。描ける人ってすごいですね。

 ここ最近本当にエロおやじの視線になってまして、しまいにゃ捕まるぞ? と脅されそうなのでチラ見する程度に留めている貴女のオシリ拝見。実は10代の若い子よりも30代前後の方の方がそそられます。絶対領域では勝てなくても女の魅力は年を経て身に付いていくものなんでしょう。
 これからの時代、胸を強調するのはもう古い! オシリで、ヒップで男を悩殺する女性が増えて欲しいものです。
 オシリって、本当にイイですね!


 スイマセン。妄想爆裂しました。
 かなり疲れてます。現実逃避してます。
 断っておきますが、法に触れるような行為は一切行っておりません。間違っても偶然見てしまった、見えてしまったことによる個人的な精神活動の結果吐き出された文面であって、犯罪行為を暴露したり幇助したり、推奨するものではないことを誓います。

 2次元でもリアルでも、イイ女はオシリもイイ形をしている(自論)


 下ネタ過ぎました。反省。
 また次回。

2013/06/06(木) 眠いけど寝たくない…かも

 みなさんこんちは。
 やけに疲れが取れなくて、日増しに積み重なってそのうち潰れてしまうんじゃないかと思うほどにだるい毎朝を迎えてます。
 仕事の帰りが遅いので色々としているうちに日付を越えて1時2時は当たり前になっています。それなのに朝は7時前に起きるので間違いなく睡眠不足による疲労蓄積だと思われます。が。

 FXについて。ハピタスのポイント獲得のためとは言え、FX数社に口座開設してそれぞれのトレードを試す形になりまして、これはこれで良い経験になったかと思います。使いやすいレイアウトとか、見やすいチャートとか、なんとなく自分に合ってるものがおぼろげながら見えてきたような感じです。
 中でもシステムトレードを始めてチャレンジしてみて、これはすごいなと感嘆しています。以前から先日の書き込みにもあったMayuhimeさんのブログで紹介されていたのですが、最初に設定してからはほったらかしでプログラムが取引を開始してくれる優れもので、この記事を書いてる時点ですでに\8,000以上の含み益が発生してますね… もっと早く始めればよかったかも。
 儲かったらもっと楽に創作活動できるかもね。夢は脱サラ、デイトレード暮らしw

 お疲れモードが重病モードにならないうちに休息を取ろうかと思います。でも、やっぱり休みの日はやりたいこともあって、ダラダラと無駄に過ごしてしまうんですよね~
 いや、それがいけないってわかってはいるんですが。

 オチがなくてスイマセン。
 また次回です。

2013/06/05(水) ポイント生活~♪

みなさんこんちは。
梅雨入りしたのに暑い晴れの日が続いてます。体調管理をしなければと思いつつ、結構おざなりのままで過ごしてしまったりして。

少し前からポイントサイトにハマってます。現在毎日のように覗いているのが右上のバナーにある「ハピタス」
だいぶ前にも一度ポイントサイトやアンケートサイトをやったことがあるんですが、謳い文句のようなポイント生活が出来る訳もなく、自然消滅してました。1回辺り数ポイントで換金するのに数10ポイントから数100ポイントで1円換算されては必死になって貯めてやっとバイトの時給に匹敵するくらいしか稼げなかった記憶があります。
アンケートも毎日稼げるような案件がバンバン来るわけじゃありませんから、そのうち答えるのも面倒になって放置してしまいます。

が、最近はアフィリエイトが盛んになったこともあって、獲得できるポイント数もかなり多くなっています。その分獲得条件が厳しかったり、判定期間があったりと面倒なこともありますが一昔に比べれば雲泥の差で僅か数日で数万ポイントをゲットすることだって可能になってます。換金レートもほぼ1ポイント=1円単位でポイントがそのまま収入になってしまうことだってあり得るわけですよ。すごいですねぇ。

まあ、そんなわけで、
自分も手をつけてみたところ1週間ちょっとで有効判定11回で8000ポイント↑。獲得ポイント(判定中案件)は10万を超えましたw 全て確定して有効になるかはまだわかりませんが、実現すればかなり美味しいです、はい。証券をクリアするにはそれなりの元手も必要ですが(特に高額ポイントのFX口座開設案件)クリアすればペイできてしまうのではないでしょうか。

スイマセン、変な勧誘みたいで申し訳ない。
ま、
興味ある方はバナークリックで飛んでみてください。

ではまた次回。

エンジェルムービー

創作小説
 その日は臨時収入があって、気分を良くしたついでに帰りのコンビニでしこたま酒類ツマミを買い込んで、もう朝まで飲み明かす勢いで玄関を上がるとで、電気を付ける前にコタツとテレビとみかんのカゴを用意して風呂を沸かしたんだ。暗くて足の小指をぶつけたことなんてちっとも痛くなかったさ。気付けに一本目を開けて一気に飲み干すとここ数日のひもじい飲み方がバカらしくなるくらい爽快で、そりゃあ次に手が出ない方がおかしいのさ。おんぼろの給湯器がバスタブを溢れさせるまでに5本は並んでたな。これが失敗だったのかもしれない。
 少々急ピッチだったことと、最近飲む量が少なかった所為か酔いの回りが予想より早くてなんだか気分良くなったついでに湯船に飛び込んだらきっと幸せになれるんだろうと上着を脱いだところで、いやまて、そのまま風呂で寝込んだりして全てをフイにしたらはっきり言って馬鹿らしい。こういう時は現状維持が重要だ。そう思って残りの1ケースを冷蔵庫にぶち込んでツマミを片手にコタツに陣取ったんだ。深夜にはまだ早かったが番組はクソ面白くないニュースばかりでバラエティのラの字も無い。磨り減って文字の判別もつかないリモコンを押しまくってチャンネルを変えたところで可愛い姉ちゃんが飛び出てくるわけでもあるまいし、一巡したところで片手鷲掴みにした柿ピーを口に放り込み咀嚼もそこそこに酒で流し込んだ。やばい気管に入った。むせた。ものすごくむせた。苦しい、やばい、息ができない。もしかしてここで窒息死とか勘弁してくれよ。目の前に積まれたみかんが妙にオレンジ色濃くて顔にぶつかってきそうだった。違う、こっちが前にのめっているだけだ。それどころじゃあない。このままじゃ死んじまう。なんとかしなきゃならんてぇのに。もう吐く息が肺に残っちゃいない。しなびた大根のように肋骨の下にぶらさがっているんだ。これならタクアンの方がいくらかマシだって。どうでもいいから、誰か何とかしろ。って言ったって俺ひとりで住んでるアパートに誰が来る訳もなく、呼ぼうにも声が出なかった。もう、これまで、か…。あ?
 すがる思いで見上げたテレビの画面にはどこかで見たような気がする可愛い女性が映し出されていて、しきりに何か口にしているんだが俺にはちっとも聞こえない。こりゃまた耳にも来たらしい。マジでダメかもしれないと苦しさから胸を叩いていた右手をリモコンへ伸ばして音量ボタンを探ってみる。声くらい聞いてからくたばってもイイじゃないかとこの緊急時に思ってしまったのだ。しかし、先程まで低悪な雑音を吐き出していたスピーカーはナチュラルサイレンス。残念。きっと可愛い声なんだろうと白くかすむ視界の中でぼんやりと考えた。
 コタツの熱と変な座り方で尻とふくらはぎがしびれきっていた。ほんの僅かな間。気管は閉じきって、もはや息苦しさは通り越して、俺という意識がログアウトする二秒前。
 確かに聞こえた。
 彼女は確かにそう言った。

"ほら~、そんなところで飲んでないで。こっちに来て?"

 透き通って伸びやかな、それでいて暖かくて待ち望んでいた声色。絶世の美女ですら太刀打ちのできない甘い言葉のつぶやき。とろけるセリフって本当にあるんだと知った。
 白い闇に包まれ、そのまま再起動できるのか自信はなかったが、どうすることもできずに俺はうつ伏せに倒れ込んだのだった。みんな、あばよ。達者でな…。彼女、あんまりよく視えなかったけど、結構可愛かったな。録画しておけばよかったよ。脳内補完でダメだろうか? いや、俺死んじまうんだってば。チッ、しくったな。

"なんなら私がそっちに行こうか? あら、結構大変なことになってるみたいね。ちょっと待ってて…"

 今更来てもらっても遅いんじゃね? と、リモコンを握りしめたまま、天板に頭をしこたまぶつける衝撃が脳裏に響いて意識がフリーズした。

閑話 ~既視概念 その1

創作小説
 和哉が校門を入ろうとしたその時、アレが襲ってきた。目の奥から眼球を押し出されるような圧迫感と甲高い耳鳴りはいつ何時においても吐き気をもよおすほどの不快感を呼んだ。口に手を当てるまでもなくせり上がるモノを飲み干して、踏み出そうとした右足を元に戻す。彼の脳裏には幾千の壮絶なシーンが垂れ流されていた。今までに見たどのホラー映画よりも生々しく鮮烈で、そして赤黒い淫猥なクラムチャウダーが大きな鍋一杯にかき混ぜられていく気分を味わっていた。
「何ぼんやりしてんの? 朝っぱらから辛気臭い顔しちゃって、もしかして古典の宿題忘れたとか言わないでよね」
 わきから覗き込んできたのはクラスメートの詩織。何かと和哉に突っかかる娘だが、気さくで明るい性格の上そこそこのルックスが皆の支持を受けてクラス委員長に抜擢されている。確かに第一印象は悪くない。友達から一歩進んで深い付き合いになってみても良いかもしれない相手ではあるが、和哉にとっては少々ウザったい存在だった。小さな親切大きなお世話。人のことなど放って置いてくれればいいのに野次馬根性むき出しに真相を追求するのはプライバシーの侵害だ。委員長とはいえ何でもかんでも知りたがるのは考えもの。特権があると思い込むなど勘違いも甚だしい。
「いや……」
 と、言いよどんで気分の悪さを漏らしかけて留まった。こいつに知れたらどんな扱いを受けるかわかったもんじゃない。保健室に連行されるならまだ良い方で、保険医はおろか担任や学年主任まで呼び出してあれこれ言い出すに決まってる。和哉は思い切り作り笑いを浮かべて詩織に見せつけたのだった。
「用事を思い出した。悪いんだが、俺これからサボるから。あとよろしくな」
「は? え? ちょっと、なにそれ?! 待ちなさいよ篠倉! 篠倉和哉ーっ!」
 詩織が抛けている間に脱兎のごとくその場から走り去る。実際早歩き程度の歩幅でしかなかったが、和哉にとってそれが今現在出せる最大出力だったのだから仕方がない。気分の悪さは半端ではなく、捕まっていたら間違いなくあの場で動けなくなっていた。パニックかショック症状で倒れてもおかしくないのに抵抗出来るだけの頑丈な身体と精神に感謝しなければならない。それよりも、彼にとって重要なのはできるだけこの場所から離れて迫り来る事象に対応をしなければならない、ということだった。

 和哉に症状が現れ始めたのが二年ほど前。その時は徹夜でゲームをクリアした疲れが原因だと信じて疑わなかったが、苦悶の中で垣間見る映像がやけに現実的で既視感を覚えたのだった。その後体調が戻って目の当たりにするのはデジャビュではなく実際に起きてしまった出来事。つまり正夢である。そんな都合のいい話があるかと、偶然を装って気に止めなかった和哉だったが、三度四度と頻繁に繰り返される現象に背筋を凍らせることになったのだった。
 原因は特定できていないが検討はついていた。単純な謎解きパズルだと思って無料ダウンロードしたあのゲームの所為だ。ネットサーフィンしていてたまたま目にとまって、興味本位で始めたところ妙に面白くなって止めるに止められず、夜通し八時間かけてエンディングロールを迎えてしまった。達成感よりも重い疲労感に囚われ、それまで積み上げてきた無遅刻無欠席を不意にしてしまっただけでなくわけのわからない症状のおまけ付きをもらってしまったわけだ。
 これまでにいくつかの病院にも掛け合ってみたが、検査の結果は全て良好問題なし。心療科の紹介も勧められ足を運んでみても特に症状は改善するわけでもない。それどころか、病院に通うようになってから和哉の身辺に不可解な出来事が頻発し始めていた。

 路地を曲がって人通りがなくなったところで和哉は足を止めた。気分の悪さの限界に達していたこともあり、ふらつく足取りでそばの電柱にもたれかかった。予想通りならもうすぐやってくるだろう。そこまではしかと記憶に留めたのだから。
 食道を焼く胃液を痛みをこらえながら近づいてくる足音に耳を澄ました。二つ、いや三つ。硬い靴底なのかアスファルトの地面を叩いて響きわたり、離れていても丸分かりである。ということは忍び寄って何かされるわけでもなさそうではないか? などと楽観的な思考を巡らせてみたりする。しかしそんなに甘いはずがない。先日の出来事は大惨事を招いておかしくないほど重大な事件だったのだから。
 そしてようやく収まってきた不快感をよそに彼らは和哉の前に立ちはだかったのだった。
「ようやく観念してくれたようだね。君一人訪ねるためにかなりの労力を強いられることになったが、それは君が悪いわけじゃあない。我々の不手際が引き起こしたことであって、もっと早くに君を保護しておけばこのような惨事にならなくて済んだかもしれないということだ。まだ気分は悪いかな? 篠倉和哉君」
 威圧的、攻撃的、という表現がもっとも似合うだろう口調は少々低いながらも透明感のある美声の女から発せられた。
「あんたら、何者なんだよ。俺をつけ回して、何がしたいんだ?」
「もう君もわかっているだろう。自分がどんな状態にあるのか、どんな様子が視えるのか、そこから推測すれば我々が何を求めているかなど、学生身分であっても理解できておかしくないと思うのだが、詳細な説明が必要ならばできるだけ我々に同行してもらいたい。あくまで任意同行という形で。しかし、残念なことに君にはこの申し出を断る選択肢を与えられない。必ず一緒に来てもらわなければ君自身のためにもならないし、君の身辺にも被害が広がるだけだ。わかるだろう? 我々が君を保護することで君の身の回りで起きるであろう惨事を未然に防ぐことにもなるんだ」
「ほー、なら…… アレはあんたらの仕業じゃないって言いはるんだな? ひでえ奴らだ。これだから権力ってのは大嫌いなんだ」
「その意見には私も同意する。権力は往々にして自ら間違いを修正することはできない。単なる力の集合体でしかない彼らは暴走し始めたらちょっとやそっとで止めることはできない。だからこそ監視機関が必要であり対外勢力の存在が急務なんだ。と、こんなことは論点から外れているな。済まない。余計な話をするのはもう少しあとにしよう。事後処理は我々の管轄で君は何一つ気に止むことはない。哀れにも君の手違いによって天に召された者のこともね」
「くっ、てめえ!」
 和哉は食ってかかろうとその身を起こした。眼前に立ちはだかるのは女。三人の、ビシッと決まったネイビーのスーツはそれだけで圧倒された。揺るがない冷酷な瞳、真っ赤なルージュ。学生とは言え和哉とて男である。そこいらの不良チンピラ程度には腕力も持っているはずなのだが、その眼光に貫かれては踏み出すことすらできなかった。
「うむ、君の本能は正しい。見かけで判断して思慮もなく突っ込むような輩でなくて良かった。感謝する。改めて訪ねるが、篠倉君、我々に同行してくれるね? これ以上の時間を割きたくはないのが本心だ。君にとっても我々にとってもこれが最適な選択だと思っている。どうだろう、承諾してはくれまいか」
「ちっ、一言いわせてくれよ」
「何なりと、気の済むままに。どんなことでも受け止めよう」
「━━卑怯者!」
「結構だ。罵られて余りある。それが我々の仕事でもあるからな。ユウ、車を回してくれ。ケイ、彼の手当を。私は本部に連絡する。あー、私だ。午前八時五三分現在、目標、篠倉和哉を確保した」
 数分もしないうちに黒塗りの大型セダンが現れ、その中に和哉は押し込まれる。そして腕をまくられ携帯用の注射器を当てられ少量の薬剤を注入される。振り払うこともできたはずだが、逃げきれる自信は全くなかった。彼には女が言ったように同行することしか与えられなかった。注入された薬剤が何であったか問う前に、あれほど内蔵を掻きむしっていた気分の悪さは砂浜を波が引く如く消え去って、そしてまどろみの中に落ちて行くのだった。
 彼のビジョンが正しければ、次に目を覚ますのは三日後のことである。